ジャガーの世界観を堪能する特別試乗会レポート

February 1, 2020 Photo Eri Takahashi Text Eri Takahashi
June 14, 2022 Last modified

止まらない進化 ニューXF

比類のないパワーとスピードに、妖艶ともいえるエレガンスをまとう伝統が全身に息づくジャガー。昨年デビューしたジャガーのニューモデル、XFシリーズは、5.0リッターV8エンジン搭載モデルの登場でラインナップはさらに豊かになった。写真は『XF 5.0 PORTFOLIO』(Frost Blue/975万円)。
比類のないパワーとスピードに、妖艶ともいえるエレガンスをまとう伝統が全身に息づくジャガー。昨年デビューしたジャガーのニューモデル、XFシリーズは、5.0リッターV8エンジン搭載モデルの登場でラインナップはさらに豊かになった。写真は『XF 5.0 PORTFOLIO』(Frost Blue/975万円)。

ハイウェイ・クルージングでの目くるめく加速と、申し分のない安定性は、もはやこのクルマにとってはごく自然なものだった。しっとりと吸いつくような感触のレザーシートとご機嫌なサウンドに包まれ、静かな高速移動のひとときが過ぎてゆく。

今回は、7月に開催された“JAGUAR LUXURY EXPERIENCE TOUR”へ参加。ジャガーのラグジュアリーな世界観とともに、5.0リッターV8エンジン搭載のニューXFの走りを存分にお届けする。

都心を抜け出し箱根の山へと『ジャガーXF 5.0 PORTFOLIO』を試乗。風景は大胆に変わりゆき、緑あふれるスリリングなワインディングへと入り込む。山懐の複雑な地形に、右へ左へ、傾斜した路面が続きながら標高を上げる。なんら躊躇のないパワーとトルク、不規則でタイトなコーナーを自在に操る愉しみ。手足の先に、いや五感すべての先に、どこまでもしなやかな“スポーティング・ラグジュアリー”ジャガーがある。日々の喧騒からおよそ100kmの距離のエスケープ、その先にある極上のリラクゼーション・スポットまで、ともすれば、ほんのわずかな時間、と錯覚してしまうほどの心地よいひととき。

PORTFOLIOの優越

(左上)ジャガーらしさにあふれる顔つきを印象づける、精悍なデザインのバイキセノンヘッドランプ。(左下)ブランドフィロソフィー「美しく、速いクルマ」を隅々まで体現するインテリア。(右)ボディラインはクーペのように流麗、だがキャビンでは大人5人が快適に過ごせる4ドアで、トランク容量は500リッター以上を誇る。どこから眺めても飽くことのない、精微かつ繊細なディテール。ジャガーの美しさは完璧だ。
(左上)ジャガーらしさにあふれる顔つきを印象づける、精悍なデザインのバイキセノンヘッドランプ。(左下)ブランドフィロソフィー「美しく、速いクルマ」を隅々まで体現するインテリア。(右)ボディラインはクーペのように流麗、だがキャビンでは大人5人が快適に過ごせる4ドアで、トランク容量は500リッター以上を誇る。どこから眺めても飽くことのない、精微かつ繊細なディテール。ジャガーの美しさは完璧だ。

ジャガー・ラインナップの中軸を担う新型XFシリーズ。業界初のダイレクトインジェクション、トルク駆動可変カムシャフトタイミングといった新機構の導入によって、さらに高められたドライビングパフォーマンスは、まさに圧倒的といっていい。『5.0 PORTFOLIO』は、シリーズ中の最上級ラグジュアリーグレードモデルであり、新開発5.0リッターV8エンジンを搭載、いかなる走りの要求にも間違いなく応えてくれる。さらにコントラストステッチが際立つソフトグレインパーフォレーテッドレザーの16X12ウェイ電動シート、Bowers&Wilkinsプレミアムサラウンド・サウンドシステムなどが標準装備。

また、ウッドは4種類、インテリアカラーのコンビネーションは5種類から選択でき、外装色のチョイスも全14色と、顧客の好みと個性を尊重するディテールへのこだわりに、ジャガーの伝統が滲み出る。そして目的地はいつでも、何処でも、このラグジュアリー・サルーンで過ごす甘美なひとときの少し先にある。

森の中、極上の温泉と美味に和む

(上)ティータイムやバータイムに暖炉を囲みながら過ごせるパブリックスペース。夕刻にはミュージックの生演奏も。(下)北館、東館、西館それぞれの宿泊棟に囲まれたパティオ。ロビーのある北館から温泉、スパIZUMIへはこのパティオが通り道。
(上)ティータイムやバータイムに暖炉を囲みながら過ごせるパブリックスペース。夕刻にはミュージックの生演奏も。(下)北館、東館、西館それぞれの宿泊棟に囲まれたパティオ。ロビーのある北館から温泉、スパIZUMIへはこのパティオが通り道。

樹木が午後の風に元気に吹かれる頃、ジャガーが滑り込んだのは、『ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ』。堂々とした意匠の建物ながら、森の奥に溶け込むようにひっそりとたたずむホテルだ。何よりも、強羅という土地ならではの温泉の香りと温もり。700メートルという標高がもたらすその空気感。ウェルカムドリンクにシャンパンをリクエストし、目の前に広がった箱根外輪山の展望に乾杯。そして、まるでワープするかのごとくこの瞬間へと連れてきてくれたジャガーXFにも。

さて、これから先の過ごし方は、予定など決めない。気ままに我儘に過ごそう。まずは温泉もいい。夕暮れの散策に、オープンキッチンのロケーションが楽しいダイニングでのフレンチ。ワインの酔いに迫られながら、この日ジャガーで走り抜けた山道の、幾重にも左右から伸びてトンネルのようになった木々の緑がフラッシュバックした。

軽快な指先の回転シフトチェンジ

高速道路走行とはまったく異なるパフォーマンスを如何なく発揮する、強羅周辺のジャガー。堅固なプラットフォーム、ワイドなトラック、優れたサスペンション、ステアリングとブレーキの織り成すドライビング性能で、標高差の激しいコーナーの連続を颯爽と駆け抜けた。
高速道路走行とはまったく異なるパフォーマンスを如何なく発揮する、強羅周辺のジャガー。堅固なプラットフォーム、ワイドなトラック、優れたサスペンション、ステアリングとブレーキの織り成すドライビング性能で、標高差の激しいコーナーの連続を颯爽と駆け抜けた。

セクシーなボディライン、低いノーズ、持ち上がったウェスト。滑らかなルーフラインと、力強いショルダー。間違いなくジャガーは、美しさの王道をゆく。フロストブルーと名づけられたボディカラーは、どこかの土地の空か、世界の果ての海か、あるいはこれこそがジャガー哲学の結晶の色のひとつか。

存分に癒してくれたこの場所に名残を感じつつも、次の再来を約束して点滅するスタートボタンを押す。JaguarDrive セレクターのアロイ製ダイヤルがせり上がり、優しく手のひらの内に収まる。エアベントが回転して現われ、ナビゲーションシステム画面が開始される。箱根から都心への帰り、来た道にも増して、あえてワインディングを選りすぐろうか。あるいは向かう道にはなかった海へ出るのも選択肢のうちだ。この日のルートを決めるのに迷ってしまうことの楽しさ。そしてジャガーとの対話で、ドラマチックな一日がまた始まる。

●ジャガーコール TEL0120-050-689

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