ゆったりさに限界はない

April 19, 2022 Photo TONY TANIUCHI Text Fumio Ogawa
April 20, 2022 Last modified

金沢は「古都」の一語を冠して語られることが多い。実際、兼六園、金沢城、茶屋街、長町武家屋敷跡といった見どころは江戸時代に整備されたもので、加賀蒔絵、金沢箔などの伝統工芸品も引き継がれている。とはいえ、金沢は単に歴史を誇る街というわけではない。きわめて現代的――時には未来的ですらある物事を取り入れ、伝統と併存させている。こうした街を「先鋭‐精妙の美」というフィロソフィーを持つレクサスでめぐる。

レクサスを尾山神社
レクサスで金沢をめぐる旅は、加賀藩祖前田利家を祀る尾山(おやま)神社から。卯辰八幡宮( 現・宇多須神社)で祀られていたものを1873(明治6)年に遷座し、創立した。和漢洋3様式を折衷した神門とレクサスを並べてみると、そのデザインに“伝統と革新”を感じる。

伝統とは革新の積み重ね。以前、老舗の名旅館のオーナーからそう聞いたことがある。古都と呼ばれることの多い金沢が老いも若きも引きつけるのは、そんな考え方で魅力が古びないからかもしれない。昔のスタイルを守ることに汲々(きゅうきゅう)としていては、新しい時代についていけず、やがて飽きられ消えてしまう。時代ごとに最善のものを提供してこそ、やってくる波を乗り越えていけるという経営哲学には納得させられる。

レクサスと老舗料亭
犀川のほとりに立つ、1895( 明治28)年創業の老舗料亭「山錦楼(さんきんろう)」。この建物は金沢市指定保存建造物となっており、複数の町家を融合させたそう。こうした伝統的であり、どこか前衛的でもある“昭和の建築物”と、同じフィロソフィーを持つレクサスはしっくりくる。

レクサスについても、同じことを感じる。例えば1989年1月に米国でベールを脱いだ最初のレクサス。評価が高く、米国の作家トム・ウルフも『ア・マン・イン・フル』(1998年発表)では、主人公のクルマとしてレクサスを選んだぐらいだ。

レクサスLSの初代は、威風堂々としていて、繊細なV8エンジンによるパワートレーンを搭載し、当時「源流主義」と呼ばれた徹底的な品質管理による精緻(せいち)な作りが印象的だった。「最も短時間で名声を確立したブランド」と評されたのもむべなるかなだ。初代レクサスLSがどんないいクルマでも、しかしながら、ずっと作り続けたとしたらどうだろう。レクサスはそれから絶え間なく進化し、最新の技術を用いてモデルチェンジをし、その立場を強固にしてきた。それゆえ日本が誇る最高峰として確固たる存在感を示し続けているのだ。日本が誇るというのは、世界の誰もが価値を認めるグローバルブランドであることを意味しているといってよい。

レクサスと老舗料亭
ロングツーリングでも疲れず、ドライブをゆったりと楽しめるレクサスGSで、犀川(さいがわ)大橋を渡っていると、ふと目にとまった木造4階建ての趣深い建築物。取り回しがいいGSなら俊敏にさっと方向転換が可能だ。この老舗料亭では、伝統的な加賀料理をゆっくりと味わえる。

最新のレクサスIS200t F SportとレクサスGS350 F Sportという、2台の操作性に優れるスポーティーセダンにも、革新を積み重ねてきたレクサスならではのクルマ作りの哲学が色濃く反映されている。ISはレクサスのラインアップにおけるベーシックセダンで、ライントレース性に優れる。GSはそのISとLSの中間に位置するグレードで、適度なサイズ感とバリエーションが豊富でバランスのよさが光る。しかも最新の安全装備を備えているのも特筆点だ。両モデルには「F Sport」というレクサスならではのスポーツグレードが設定されている。これも大きな魅力だ。

レクサスとにし茶屋街
金沢の三茶屋街で最も芸妓(げいこ)の数が多い、にし茶屋街。芸妓の事務所のような場所で、稽古場でもある検番では、日々、三味線の稽古に芸妓がいそしんでいる。伝統の上に革新を積み重ねてきたからこそ、往時の風情を残しながら、今も“現役”の茶屋街なのである。

F Sportはレクサスモデルが持つ、もう一つの主要な側面、ドライビングを徹底的に楽しませてくれるスポーツ性を強調したモデルである。クルマ好きだったら見ただけで心が躍るような専用スピンドルグリル、専用フロントバンパー、専用フロントフォグランプを備える。内容も、専用サスペンションシステムや、LDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)の標準装備。さらに室内では、専用メーターや革巻きの小径ステアリングホイール、カーブで体をしっかり支えてくれる形状の専用スポーツシートがおごられている。優れた操縦性のために、という目的がはっきりしているのだ。

  • レクサスとにし茶屋街 レクサスとにし茶屋街
    にし茶屋街は、出格子が美しい茶屋様式の家並みが続く。
  • レクサスとにし茶屋街 レクサスとにし茶屋街
    1820(文政3)年に犀川大橋を渡った所に整備された、にし茶屋街。
  • レクサスとにし茶屋街 レクサスとにし茶屋街
    夕刻に、にし茶屋街の通りを行けば、茶屋から三味線の音が響く。
  • レクサスと武家屋敷 レクサスと武家屋敷
    時を超えて加賀藩の武家屋敷の前をレクサスが走っているかのよう。
  • レクサスと出格子 レクサスと出格子
    その雰囲気を醸す出格子と端正なデザインのレクサス。
  • レクサスと金沢の街 レクサスと金沢の街
    レクサスのデザイン哲学は「先鋭‐精妙の美」。金沢の街と通じる。
  • レクサスとにし茶屋街
  • レクサスとにし茶屋街
  • レクサスとにし茶屋街
  • レクサスと武家屋敷
  • レクサスと出格子
  • レクサスと金沢の街

IS200t F Sportはスポーティーであり、かつ好燃費を特徴とする。2リッター4気筒エンジンはターボチャージャーを効率的に活用し、180 kW(245ps)の最高出力を発生。同時に燃費はリッター13.2キロ(JCO8モード)とバランスがよい。小さめのエンジンは軽量ゆえ、カーブを曲がる時にはその気持ちよさゆえ、F Sportを選んだことを誇らしく思うだろう。

同様のことはGS350 F Sportにも言える。このクルマは3.5リッターのV型6気筒エンジンを搭載。パワーも234 kW(318ps)と余裕がある。標準モデルに対してF Sport専用装備として、専用スピンドルグリル、専用フロントバンパー、専用サスペンションシステム、LDH、専用メーター、革巻きの小径ステアリングホイール、専用スポーツシートが挙げられる。

GSを操縦しての印象は、期待を裏切らない。重厚感があり、同時に力あるエンジンゆえ、胸のすく加速性など、優れたスポーツセダンならではのキャラクターを強く感じさせるものだ。

レクサスには、オペレーターと直接会話して駐車場などの目的地を案内し、ナビに送信してもらえるレクサスオーナーズデスクを始め、ディーラーでの心のこもったサービスもあり、日常的に満足度が高い。

そのあたり、金沢の名店で味わえるもてなしとも似ている。レクサスは最新のテクノロジーを用いながら、クルマに対して人間が原初的に感じる楽しみを惜しみなく与えてくれる。ゆえにまさに贅沢なセダンだ。

レクサスと金沢21世紀美術館
建築家、妹島和世氏と西沢立衛氏のユニットSANAAが設計の、モダンでインパクトがある金沢21世紀美術館とレクサス、そしてSANAAが手掛けたベンチ。こうして一枚の写真に収めると、レクサスがデザインをアートの領域にまで高めているとわかる。

LEXUS IS200t“F SPORT”
ボディー:全長4665×全幅1810×全高1430㎜
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHC
最高出力:180kW(245ps)/5800rpm
最大トルク:350N・m(35.7 kgf・m)/1650~4400rpm
駆動方式:2WD(FR)
トランスミッション:8速AT
価格:5,092,000円

LEXUS GS350“F SPORT”
ボディー:全長4880×全幅1840×全高1455㎜
エンジン:3.5ℓ V型6気筒DOHC
最高出力:234kW(318ps)/6600rpm
最大トルク:380N・m(38.7 kgf・m)/4800rpm
駆動方式:2WD(FR)
トランスミッション:8速AT
価格:7,465,000円

●レクサスインフォメーションデスク TEL0800-500-5577

※『Nile’s NILE』2016年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

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