スモーキング・スタイル革命

April 19, 2022 Photo Satoru Seki Text Junko Chiba
July 7, 2022 Last modified

愛煙家は精一杯気を使っている。「どうすれば周囲の人に不快な思いをさせずにすむか」と。
問題は「におい」と有害物質が含まれるとされている「たばこの煙」、付着する「ヤニ汚れ」…。
これらのリスクを限りなくゼロに近づけるために、JTが独自の技術を結集して、たばこ葉を燃やさず、高温加熱もしない、低温加熱方式の次世代たばこ「プルーム・テック」を開発。
今、話題の「プルーム・テック」について、リストランテ ホンダの本多哲也シェフと、湘南は藤沢市で辻堂・湘南審美センターを営む小林哲也院長に話を聞いた。

リストランテ ホンダ 本多哲也
リストランテ ホンダ 本多哲也(ほんだ・てつや)
1968年神奈川県小田原市生まれ。東京調理師専門学校を卒業後、都内で修業し、97年に渡伊・渡仏。イタリアの三つ星レストラン等で修業し、1999年に帰国。「リストランテ アルポルト」の副料理長を経て2004年に「リストランテ ホンダ」をオープン。ミシュランガイドで一つ星を獲得。

「先日、食事の後にシガーバーに行った時、友人が見たことないたばこを吸い出して。すぐ隣りにいても、煙は出ないし、においもほぼない、『その未来的なたばこは何? 』と聞いたんです。そしたら、今、愛煙家の間で話題の『プルーム・テック』だと教えてくれました。

今は非喫煙者なのですが、喫煙経験者としては味が気になるので、味見をさせてもらいました。一服してみて、〝たばこ吸ってる感〞があるのにビックリしました。それに、全然ヤニっぽくない。紙巻みたいにニコチンが鼻から抜ける感じもなく、口の中もイガイガしませんでした。普段吸わない立場からしても、周りの人の服や髪に、イヤなにおいがつかないのがいいですね」

とリストランテ ホンダの本多哲也氏がその時の印象を話した。

「たばこって、習慣であり、記憶なんですよね。お酒を飲んだり、気分転換したい時に、つい手が伸びる。口寂しさがあったり、吸う時のあの動作を求めたりするんだと思う。その意味では、これで気を紛らわすのもアリですね。たばこの煙が出ないってことは、健康へのリスクも軽減されているはずだから。僕は非喫煙者ですが、このプルーム・テックは喫煙者の新しい選択肢の一つになりうるでしょうね」

実際、プルーム・テックは紙巻に比べて健康懸念物質が99%低減されている、というデータもある。認知度が上がれば、今後、たばこ新時代を開く可能性がありそうだ。

辻堂・湘南審美センター 小林哲也
辻堂・湘南審美センター 小林哲也(こばやし・てつや)
1973年神奈川県横浜市生まれ。鶴見大学歯学部卒業。横浜市磯子区で代々歯科医業に携わる3代目。地域密着型の歯科医院として、家族や知り合いで通院できる“アットホームな町の歯医者”を目指す。2009年に辻堂駅から徒歩3分の場所に、辻堂・湘南審美センターを開業し、院長に。審美治療が得意。

歯科医は患者と至近距離で接するので、仕事の合間に一服とはいかない。しかも小林哲也氏の住むマンションは全面禁煙。愛煙家としては少々つらい。そこでプルーム・テックを試してもらった。結果、「普通のたばこが吸えなくなった」とか。

「一番の理由はにおいがないこと。家に帰っても家族に嫌がられません。それに吸い切りではないので、好きな時にちょっとずつ楽しめる。本数はむしろ減ったような気がしますね。あと、喫煙所まで行くとか、吸った後に歯磨きする、のどが渇くからセットでコーヒーを用意するなど、たばこがらみの時間が短縮されました。スマートな形状も気に入ってます。今は例えばゴルフの時はベリーミントフレーバーのパープルというふうに、気分に応じて異なるフレーバーを楽しんでいます」

――まさにいいことずくめ。

「もちろん喫煙所での〝たばこコミュニケーション〞や、酒席の〝だらだらリラックス〞など、紙巻たばこならではのよさはありますが、もらいたばこで足りるかな」と笑う。

歯の健康への影響はどうだろう?

「普通のたばこだと歯が黄ばむ、歯茎が黒ずむ、口内が乾燥し唾液が減る、といったことがあります。でもこれなら、そういう心配は少ないかな」と言う小林氏は、「吸う患者さんにすすめたい。クリニックで紹介できるともっといい」と積極推進派を自任する。

果たしてプルーム・テックは「歯科医師推奨たばこ」となりうるか……。

※『Nile’s NILE』2017年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

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