自分らしさが凝縮した魅せる収納 ハウディ― 

April 19, 2022 Photo Satoru Seki Text Asuka Kobata

「毎日のことだから、もっと楽しく美しく」をコンセプトにした新たな発想の収納システム「ウィッシュポート」。身の回りのものをただしまうだけでなく、使いやすくかつ美しく配した「魅せる収納」を実現することで、住まいはより心地よい空間になるに違いない。

キャビネット
キャビネットはアメリカのキャニオンクリークキャビネットカンパニーにオーダーして製作したもの。サイズの自由度が高いだけでなく扉のデザインも豊富で、インテリアの主役となる美しい収納が実現。

服をはじめ靴や鞄(かばん)、アクセサリーなど、毎日身につけるものをしまっておくクローゼット。日本ではバックヤードという印象が強いが、アメリカでは住まいのなかでも特に大切な場所としてプランされることが多い。持ち物を生活動線上に的確にしまうことで無駄がなくなり、日々の暮らしにリズムが生まれるという。

このような日本とアメリカの捉え方の違いに着目し、新たな収納の在り方を提案しているのが、輸入建材を中心に取り扱うハウディーだ。同社は木製ドアや木製サッシ、フローリング、キッチン、収納といった住まいに必要なさまざまな建材を主にアメリカから輸入・販売。国内にストックヤードを持つことで在庫を確保し納期を短縮している。同時に木をふんだんに使ったアメリカのインテリアをデザインベースとし、自社工場やアジア各国の提携工場でオリジナル建材の製作も手掛けている。

ウォークインクローゼットとキャビネット
既存のウォークインクローゼットのスペースに合わせてU字形にキャビネットを配したプラン。美しいだけでなく何がどこにあるかわかりやすく、身支度するのが楽しくなる。

そんななかでも今回特に注目したいのが同社独自の収納システム「ウィッシュポート」。身の回りのものを美しく飾るように配し、かつ、取り出しやすく整理できるシステムだ。自分らしさが凝縮した「魅せる収納」を設けることができれば、日々のルーチンもスムーズで楽しいものになり、より心地よい暮らしが実現するだろう。

この収納システムは二つのシリーズで構成されており、一つは4サイズのボックスを組み合わせ、さらに内蔵するアクセサリーや扉を選ぶ「アーバン」シリーズ。もう一つは幅、奥行き、高さをより細かく設定でき、扉のデザインやカラーも豊富な「アドバンス」シリーズだ。それぞれサイズやレイアウトは一人ひとりの要望に応じて決定する。持ち物の量や大切にしているものなどをヒアリングしたうえで、何を見せるか、どのようにしまうと使いやすいかなど、一緒に考えるところからスタートしてくれるので安心だ。

ミラー付き収納棚
アドバンスでセレクトできる内蔵アクセサリーの一つ「アルモワール」。ミラーと収納棚が表裏になった回転式の棚が引き出せる仕組みで、普段はすっきりと見せながら使用するときはとても使いやすい。収納棚はジュエリー用やネクタイ用などが選べる。

そして、アドバンスでは、美しく実用的な収納家具に定評があるアメリカの家具メーカー、キャニオンクリークキャビネットカンパニーに製作をオーダー。トラディショナルな味わい深い収納家具は住まいのどこに置いても遜色なく、落ち着いた存在感を備えている。さらに内蔵するアクセサリーはアメリカのハードウェアメーカーのものが中心。たとえば、引き出しの中にいくつもバーが並ぶ「パンツ&ネクタイラック」や、ハンガーをかけるバーを高い位置から下ろして取り出しやすくする「プルダウンクローゼットロッド」など、日本ではあまりみかけないユニークなものも多い。

クローゼット
バーを手前に引き下ろす「プルダウンクローゼットロッド」を設置すれば、高い位置にある洋服が容易に取り出せる。下には、パンツやネクタイがシワなく収納できる「パンツ&ネクタイラック」。引き出し式になっており一目見ただけで選べるのもうれしい。

大切なものだからと押し入れの奥にしまっていたら結局は使わなかった……という経験がある人は数多いと思われる。住まいの主役となるような「魅せる収納」を実現すれば、身の回りのものが淘汰(とうた)され、一つひとつがこれまで以上に生きてくるだろう。自分だけの宝物が並ぶ、とっておきのスペース。そんな新たな発想で、収納を計画してみてはいかがだろうか。

※『Nile’s NILE』2018年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

新着記事

中尊寺ゆつこには30年後が見えていた⁉

ART&CULTURE

ジェンダー問題、サステナブル、スピリチュアル、ヒップホップ、etc……。
バブルが膨らみ始めた1980年代末、彗星のごとく登場した女流マンガ家、中尊寺ゆつこ。「オヤジギャル」という流行語を生み出し、『お嬢だん』『スイートスポット』などの連載マンガをヒットさせ、ガムのテレビCMにも起用されるなど、時代の寵児となっていきました。当時のトレンドをリードしたことに注目が集まりがちですが、実は今に通じる様々な意識改革を発信した先駆者でもあったのです。当時、PLAY BOY日本版に連載された彼女の記事をめぐって、中尊寺ゆつことは何者だったのかを検証します。

ART&CULTURE

ジェンダー問題、サステナブル、スピリチュアル、ヒップホップ、etc……。
バブルが膨らみ始めた1980年代末、彗星のごとく登場した女流マンガ家、中尊寺ゆつこ。「オヤジギャル」という流行語を生み出し、『お嬢だん』『スイートスポット』などの連載マンガをヒットさせ、ガムのテレビCMにも起用されるなど、時代の寵児となっていきました。当時のトレンドをリードしたことに注目が集まりがちですが、実は今に通じる様々な意識改革を発信した先駆者でもあったのです。当時、PLAY BOY日本版に連載された彼女の記事をめぐって、中尊寺ゆつことは何者だったのかを検証します。

おすすめ記事

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE’S CODE DIGITAL」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。