永遠のTwenty~4®

パテック フィリップ

April 26, 2022 Photo Masahiro Goda Text Yasushi Matsuami

1999年の発表以来、自立した活動的な女性たちから高い支持を集めてきたパテック フィリップのタイムピース「Twenty~4®」。2018年には、それまでの“マンシェット”タイプに、機械式ムーブメント搭載のラウンドタイプが加わり、さらなる進化を遂げた。
そんな「Twenty~4®」が、2020年秋、1999年のデビュー当時のモデルに再解釈を加え、より現代の女性の24時間に寄り添うべく、新たなフェイズへと踏み込む。

Ref.4910/1200A
1999年のファーストコレクションに再解釈を加えた、2020年の新作。グレー・ソレイユ、ブラック・グラデーション(左)とブルー・ソレイユ(右)。ダイヤモンド合計0.42ct。「Ref.4910/1200A」クオーツ、ケースサイズ25.1×30 ㎜、SSケース×SSブレスレット、各1,540,000円。

より現代の女性に寄り添うよう進化

「料理や育児や掃除以外に、人生にはもっと大切なことがある。私は食器を洗って一生を送りたくはない」

“鉄の女”の異名を取った英国初の女性首相マーガレット・サッチャーは、自身のその言葉通りの人生を全うした。女性の社会進出に対する意識が、彼女の時代からさらに進化を遂げた現在、この言葉をこう言い換えることができるかもしれない。

「家事も育児も仕事も余暇も、女性の人生の大切な要素。だから全ての時間を謳歌したい」

21世紀の幕が開く前夜、1999年にパテック フィリップが発表したタイムピース「Twenty~4®」は、まさにそんな女性の時代を先取りしたものだった。

ふくらみを帯びたレクタングラーケースに、しなやかに手首にフィットするブレスレットを組み合わせた“マンシェット”タイプと呼ばれるスタイルを持ち、クオーツムーブメントを搭載。ステンレススチールにダイヤモンドという、かつてない組み合わせ。自立した活動的な女性の声に真摯に耳を傾けた結果から生まれたこのモデルは、ビジネスシーンから余暇、フォーマルまで、女性の24時間をカバーするものとして、センセーションを巻き起こした。

20 年以上続くコレクションの一部
20 年以上続くコレクションの一部を紹介。この他にもさまざまなモデルが誕生した。(1999)記念碑的なファーストコレクションが登場。「Ref.4910/10A」クオーツ、ケースサイズ25.1×30 ㎜、SSケース×SSブレスレット。生産終了。(2001)ケースをひと回り小さくしたスモールサイズを発表。「Ref.4908/11」クオーツ、ケースサイズ22×26.3㎜、RGケース×RGブレスレット。生産終了。(2004)エレガントでドレッシーなサテンストラップ仕様を追加。「Ref.4920」クオーツ、ケースサイズ25.1×30㎜、RGケース×サテンストラップ。生産終了。(2018)初のラウンドケースに自動巻きムーブメントを搭載。「Ref.7300/1200」自動巻き、ケース径36㎜、RGケース×RGブレスレット、5,070,000円。(2019)ハイジュエリーバージョン。ダイヤモンド合計17.21ct。「Ref.7300/1450」自動巻き、ケース径36㎜、RGケース×RGブレス レット、42,610,000円。(2020)新たに生まれ変わった今年の新作。「Ref.4910/1200A」クオーツ、ケースサイズ25.1×30㎜、SSケース×SSブレスレット、1,540,000円。

実はパテック フィリップは、1839年の創業当時から、女性のための傑作ウォッチを数々世に送り出してきた。

51年にヴィクトリア女王が購入した青七宝のペンダントウオッチ、68年にハンガリーの伯爵夫人のために制作されたスイス初の腕時計、1916年に制作された婦人用5分リピーター……。2009年には、自社開発・製造の手巻きクロノグラフキャリバーを搭載した「レディス・ファースト・クロノグラフ」を、男性用に先駆けて発表している。パテック フィリップの歴史をひもとけば、同社がいかに女性に敬意を払ってきたかがうかがえる。1999年の「Twenty~4®」の発表も、まさにこの流れに位置付けられるものだ。

その後、「Twenty~4®」は多くの女性より高い支持を受けながら進化を続け、2018年に大きなエポックを迎える。ラウンドケースに機械式ムーブメントを搭載した「Twenty~4 オートマチック」を登場させたのである。

プレステージ性の高い自立した女性の満足感や、さらなるチャレンジへのインスピレーションを与えるものとして注目を集める存在となった。

Ref.7300/1201
2018年、コレクションとして初めて自動巻きムーブメントを搭載したラウンドケースを発表した。写真はブレスレットにまでダイヤモンドをあしらったラグジュアリーなデザインが特徴だ。「Twenty~4®」の新機軸として、称賛されたモデル。ダイヤモンド合計約1.88ct。「Ref.7300/1201」自動巻き、ケース径36㎜、RGケース×RGブレスレット、6,300,000円。

そして今秋、1999年当時の“マンシェット”タイプを再解釈した新たな「Twenty~4」が登場。

ステンレススチール仕様で、クオーツムーブメントを搭載。従来のローマ数字のⅫとⅥはホワイトゴールドのアラビア数字の12と6に、およびポイントダイヤモンドのインデックスはトラペーズ(台形型)インデックスに一新された。ブルー・ソレイユとグレー・ソレイユの2タイプの文字盤が用意されている。

Ref.4910/1200A
ステンレススチール仕様、クオーツムーブメント搭載、2列のダイヤモンドをセッティングした二重の段差の付いたレクタングラーケース、インデックスをスーパールミノバ夜光付ホワイトゴールド製アラビア数字とトラペーズ(台形型)にするなど文字盤デザインを一新している。

自然体で伸びやかに人生を楽しみ、自身の可能性を切り開いていく。そんな現代の女性が刻む時間が、新たな輝きをまとうことになりそうだ。

●パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
TEL03-3255-8109

※『Nile’s NILE』2020年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

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