躍進するハイテク“水時計”

April 25, 2022 Text Yasushi Matsuami

世界初の液体によるレトログラード式時刻表示機構を搭載したハイエンドウオッチで、2012年のデビュー以来、快進撃を続けているHYTから、新作が発表された。進化する独創性、アート性、希少性が、心を揺さぶる。

スカル マオリ 
スカル マオリ マオリ族のタトゥーをモチーフとするエングレーブをスカル部分に施した。左目はスモールセコンド、右目はパワーリザーブ表示。手巻き、ケース径51㎜、PG+DLCチタンケース?レザーストラップ。世界限定15本、21,060,000円(予価)。

HYTが、世界初のハイドロメカニカルウオッチ「H1」を発表し、旋風を巻き起こしたのは2012年のことだ。液体によるレトログラード式時刻表示機構は、高度なウオッチメーキング技術のみならず、航空宇宙技術やナノテクノロジーなどの最先端技術の導入により実現された。

それからわずか3年の間に、より複雑で“メカメカしい”顔つきの「H2」、スカルモチーフと液体時刻表示とを組み合わせた「スカル」、さらにレクタンギュラ―ケースにリニア式液体表示ほか複雑機構を搭載した「H3」などを発表し、コレクションを充実させてきた。

今回発表された新作の中で、まず注目したいのが「スカル マオリ」。文字盤のスカルに、マオリ族のタトゥーにインスピレーションを得たハンドエングレーブが施された。わずか15本のみという希少性もそそる。

H4
H4 アリンギ 新開発のダイナモによるライティングシステムを搭載。9時位置のスモールセコンドにチーム・アリンギのロゴを配した。手巻き、ケース径51㎜、3DTPカーボンケース?ラバー+ケブラーストラップ、世界限定25本、17,280,000円(予価)。

新コレクションの「H4」もお目見え。腕時計では初の手巻き式ダイナモを搭載。4時位置のリューズを巻き上げて蓄電し、プッシュボタンを押すと、6時位置のLEDが最長で5秒間点灯する。ダイナモ部分だけで96パーツという、機械式へのこだわりが心憎い。ヨットレースの最高峰アメリカズカップで2度優勝に輝いたスイスのチーム・アリンギとのパートナーシップを記念する25本限定モデルも用意されている。

HYTは、2016年1月にジュネーブで開催されたされるウオッチエキシビション、SIHHへも参加。躍進するHYTから目が離せない。

●ノーブルスタイリング TEL03-6277-160

※『Nile’s NILE』2015年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

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