チーム個別指導で制する 白金台医進予備校 シナプス

April 18, 2022 Photo Satoru Seki Text Mayumi Sakamoto

医学部受験は年々厳しさが増していると言われる。従来の個別指導や集団指導では合格を得ることが難しくなっている中、独自のシステム「チーム個別指導」で実績を上げている医進予備校がある。長所や弱点を的確に捉え、学力を向上させるそのメソッドとは。

東京・白金台の自然教育園の緑が目の前に広がる明るい教室。勉強にいそしむ人の心をどれだけ和ませるのか、その効果は計り知れない。白金台医進予備校シナプス。白金台駅から徒歩3分という便利な立地にありながら、静かな学習環境を整える個別指導予備校である。

医系専門予備校出身の経験豊富な講師が集まり、効率的に生徒を医学部に合格させたいという思いのもと設立。完全個別指導で10名限定の本科生コースを設定している。各教科の講師が連携しながら、生徒一人ひとりに合わせた学習計画を提案する「チーム個別指導」を強みとし、多くの実績を上げてきた。成績が伸び悩み、相談にきた生徒が入校し、このシステムにより、短期間で医学部合格を果たしているという。

白金台医進予備校シナプス代表取締役 鈴木美香
白金台医進予備校シナプス代表取締役 鈴木美香(すずき・みか)
慶應義塾大学環境情報学部卒業。その後、同大学大学院健康マネジメント研究科医療マネジメント専修修士課程を卒業。大学院では、医師や薬剤師などの医療従事者と研究を重ねる。その経験を生かし、日々、受験生指導に当たっている。

「それぞれの教科の成績を上げることに注力するだけでは、ある程度までしか伸びません。長所や弱点は教科によって異なるのではなく根底では共通しているため、各教科の講師が連携すれば指導効果も高まると考えました。例えば、今の子どもは読解力がないと言われていますが、実は数学でも理科でも必要なスキル。そこを意識すれば、全ての教科で好結果を導き出せます。各講師が定期的に情報や意見を交換して、生徒一人ひとりに合ったカリキュラムをアップデートしています」

こう話す校長の髙島氏は、講師に学力や指導経験だけでなく、「合格するまで面倒を見る」という気概まで求める。少人数制を採用しているのも、講師の質を下げないためだ。

シナプスでは講師が生徒の隣に座って指導する。生徒が理解するまでとことん付き合い、授業時間以外の演習や課題などを通して講師のサポートは続く。開校時間は9時から21時。生徒は個別指導も含めて計12時間をここで過ごすことになっている。

英単語や熟語、計算問題という基礎は毎朝の演習で〝年間234時間の徹底した演習〞により、知識の定着と解答力の向上を目指す。演習問題は10人全員が同じものを解くのではなく、各生徒の進度や理解度によって異なる問題を提供している。

数年前より社会人支援制度を設け、医療系学部を希望する社会人も受け入れている。ブランクの長い社会人は予備校への入校を断られるケースが多いと聞き立ち上げた。

「どのような学力の方でもサポートできるのが当校の強みです」

こう話すのは代表取締役の鈴木美香氏。仕事を続けながら通う人もいるが、会社を辞めて本科生コースに入るケースも。熱意は高卒生以上のため、いい刺激になっているという。

白金台といえば洗練された大人の街。何かと誘惑の多い繁華街は避けたいという親の思いにもかなっている。各家庭に授業報告書と演習の成績表、出席カードを毎月送り、面談を定期的に行うことで、父兄との連携も密にとっている。精神面でのサポートやホスピタリティーもあるが、言葉にするのは難しい。それは生徒の隣に座り指導する講師の姿に象徴されているのかもしれない。

●白金台医進予備校シナプス TEL03-6450-4807

※『Nile’s NILE』2017年6月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

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